令和4年度研修医

専攻医
澤山 初音

私は医師3年目(専攻医1年目)の1年間、北大精神科でお世話になりました。入局を迷っている方に少しでも参考になれば幸いです。

医師3年目というと、診療業務に忙しく、業務の合間の短時間でなんとか勉強するという1年間を想像していましたが、北大での1年間は良い意味で想像とは異なりました。どのような点で想像と違ったかというと、講義やカンファレンスなど、教育のための時間が多いということです。

特に勉強になったと感じているのはクルズスです。お忙しい指導医の先生方が業務時間内に時間を作ってくださり、講義をしてくださる時間はとても貴重でした。1年間を通して、さまざまなテーマの講義があり、各疾患、薬剤はもちろんですが、社会資源について、診断書の書き方や指定医レポートについてなど、本来であれば自分で調べたり、働きながらなんとなく学んだりすることも時間をとって教えていただきました。学生のときの講義とは異なり、実際に診療に携わっているからこその視点や疑問も生まれ、勉強になりました。

また、担当している患者さんの病歴を発表する「新患紹介」では、疾患のことだけではなく、病歴の書き方、質問への対応などについても学ぶことができました。診療場面においては、初診に陪席してさまざまな診療スタイルを見て学ぶことができたことも、大学での研修ならではであったと思います。自分で外来診療をする前に、経験豊富な先生方の外来をみることができるのは大変貴重な経験でした。

入局同期は5人と多くはありませんでしたが、助け合いながら楽しく過ごすことができました。医局の先生方、同期、病棟や外来のスタッフのみなさまに恵まれた1年間でした。ご興味がある方はぜひ見学にいらしてください。