平成24年度研修医
初期研修医
大柳 有加
北大精神科研修は他院、他科での研修とは異なる特色があります。
まずは、カンファレンスやクルズスの回数が多いことが挙げられます。クルズスでは様々な先生から最新の知見を学べるだけでなく、研修医が発表をすることも多く準備のために勉強に時間を費やす必要があります。また、カンファレンスで厳しい指摘を受け、そこから学ぶことも多くありました。
さらに、研修医は担当医として患者を受け持ちますが、上級医(主治医)は患者によって異なるため、多くの先生から様々な知識や経験を学ぶことができました。また、不明点を質問すると、どの先生も快く答えてくださいました。担当患者数が多いので、様々な疾患を見ることができ、薬物治療だけでなくmECTも経験することができました。当直時には上級医の指導の下で電話対応を含めた救急対応を学ぶことができました。
最後に研修医が多いことが挙げられます(平成24年は3年目2人、2年目5人)。月1回研修医の飲み会が開催され、さらに年に数回披露する芸の練習を通して絆が深まったと思います。院内のカンファレンスルームに全員の机があるので、業務時間内に一緒に過ごす時間も多くありました。
昨年を振り返り、反省点として自分で治療方針を考えるまでに至らなかったこと、医学以外の幅広い知識を勉強する必要があったことが挙げられます。現在、勉強不足でわからないことも多いですが、北大精神科研修で学んだことが臨床に役立っていると感じる場面が多くあります。北大精神科は新たな一歩を踏み出そうとしている時期でありますが、その転換期に研修をさせていただけたことを大変光栄に思っております。