令和2年度研修医
専攻医
三戸 麻友紗
私は専攻医として1年間、北大精神科にて研修させて頂きました。北大精神科では統合失調症、気分障害、臨床精神病理、臨床神経生理、児童精神と数ヶ月ごとにグループのカンファレンスに参加させて頂き、同時に様々な患者さんを担当させて頂けるため、疾患を幅広く診る事ができました。また、充実したクルズスや教室行事などを通して様々な分野を学ぶことができるため、疾患や治療に対する理解がより深まりました。
外来や担当患者さんの診察においては、経験豊富な先生方の診察を間近で拝見する事ができるためとても勉強となり、その経験が現在の自分自身の診療スタイルに活かされているように思います。また、外来業務終了後に指導医の先生が初診時のカルテを丁寧に添削して下さるため、精神科におけるカルテ記載の基盤を身に付けることができました。疑問点に対して指導医の先生方はいつも優しく丁寧に御指導下さり、とても相談しやすい環境であった事が大変ありがたく、知見は全て現在の診療に繋がっている事を日々実感します。
昨年度はコロナ禍であったため医局の年間イベント・デイケア旅行などは全て中止となってしまい、そこは残念なところではありましたが、三密とならないよう、各々自宅からZOOMを利用して医局飲み会やオータムセミナーに参加させて頂けたことは大変ありがたく良い思い出となりました。
私達の代はそれぞれ皆出身大学が異なっていたため、入局時点でほとんどの人が「初めまして」でした。ですが、共に仕事をしながら分からない事は都度話し合い、時に雑談を交えながら皆で楽しく切磋琢磨し合うことで仲を深めることが出来ました。楽しい一時を過ごせたことはもちろん、今後にも繋がる大切な仲間ができたことは私にとっての財産となっています。
また、医師以外の職種も充実しているため、医師のみならず、看護師、薬剤師、精神保健福祉士、心理士、作業療法士、栄養士など多職種のスタッフで連携し共に治療を行い、その過程の中でスタッフの皆様から様々な知識・アドバイスを頂けたことも大変ありがたく勉強となりました。こうして振り返ってみますと、1年間本当に充実した研修生活を送らせて頂けた事を実感しました。改めまして先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
当科に興味をお持ちの方は是非一度説明会などにご参加下さい。中々、十分見学することは困難な御時勢ではありますが、少しでも見学して頂けると教室の温かな雰囲気を直に体感して頂けるかと思います。皆様と共に働ける日を心よりお待ちしております。