平成30年度研修医

専攻医
井葉野 珠実

私は初期研修が終わるまで、ずっと本州で生活していましたが、北海道への憧れをずっと持っていたことと、北海道なら北大だろうという感じで、北大精神科に入局しました。こちらに来てからの1年を振り返ると、北大に来て本当に良かったと感じています。

まず、北海道の人は非常に親切です。私の同期は7人いますが、みんな丁寧で優しく、毎日冗談を言い合いながら楽しく過ごしています。小学校の頃、友達に会うために学校に行っていたということを自然に思い出すくらいです。指導医の先生方も、困ったことがあったらいつでも相談してね、と言ってくださり、実際に本当に何でも丁寧に教えてもらえました。そういった北海道ならでは?の雰囲気が良くて、居心地よく過ごさせてもらいました。

次に、北大精神科ではクルズスという、学生・研修医向けの勉強会が非常に多いです。日々の診療の中では忙しさを感じることもありましたが、1年経って振り返ると、様々なことを勉強できる素晴らしい機会だったと思います。他の病院で研修している友達と話していても、ここまで時間をとって教えてもらえるところはないようです。いただいたハンドアウトも見やすくて、実臨床で困ったときに見返すと「そういうことか!」と非常に役立ちました。

そして他科と比較して精神科の特長という意味でいうと、私が個人的に感じていることとしては、人間の多様性に直に触れられること、その人生との距離が近いということが挙げられます。初期研修の頃を思い返すと、内科や外科で患者さんが改善したのを見るともちろん安心はしましたが自分も強く関わっていることだという感覚はありませんでした。一方で、精神科で患者さんが良くなるのを見ると、安心するだけでなく、幸せだなと自然に感じている自分自身を発見しました。そういうこともあり精神科を選んだのですが、その選択は間違いではなかったなと改めて感じています。

文章が下手なのであまり伝わらなかったかもしれませんが、何科に進むか、どこに入局するか迷っていたら、ぜひ見学に来てください。その雰囲気を感じることは間違いなくできると思いますよ。