平成27年度研修医
後期研修医
長岡 智子
私は後期研修医1年目として、北大精神科に入局し、1年間北大で研修をさせていただきました。統合失調症、気分障害、精神病理、てんかんの4つのグループのそれぞれの専門分野の先生から、入院治療、外来初診の陪席、カンファレンス、クルズスでの座学などを通して、多くのことを学ばせて頂きました。入院患者はそれぞれ別の指導医の先生と担当するため、特に患者さんとの接し方、心理教育、精神療法など、専門書を読むだけではわからない部分についてそれぞれの先生方の“診療の仕方”を吸収することができ、非常に貴重な経験となりました。また当直や後半のリエゾンはひとりで担当し、最初の頃はとても緊張しましたが、自分の責任が大きいだけに、患者さんのことを必死で考え、資料を調べ、その分得るものは大きかったと思います。また困ったときやわからないことがあれば、上級医の先生に気軽に相談することができ、とてもありがたかったです。クルズスでは疾患別のものに加えて、精神療法、脳波読影、心理検査、外来初診・病名告知のロールプレイなど、内容は多岐に渡り、これも今後主治医として診療を行っていく上でとても役立つものになっていると思います。
振り返ってみると、1年間とは思えないくらい多くのことを経験することができました。失敗したりうまくいかないこともありましたが、上級医の先生方に優しくかつ熱心に指導していただき、自分なりに成長することができたのではないかと思います。精神科医としての最初の1年を北大で研修することができ、本当に良かったと思っています。