平成27年度研修医

後期研修医
草地 麻実

私は医師3年目の1年間、後期研修医として北大精神科で研修しました。当科で研修して良かったと思うところは多々ありますが、ひとつには精神科研修1年目でかたよりなく、疾患の勉強ができることや上級医の診療を学べることです。入院患者さんは常時7~8人ほど担当しますが、指導医の先生はそれぞれ違います。また、外来では新患の予診を担当したり、診察の陪席をします。入院・外来業務の両方を通して、先生方の診療から様々な考え方を知ることができました。疾患の知識だけでなく、患者さんへの接し方など学ぶところがたくさんあったと思います。

また、1人の患者さんに多職種のスタッフが関わっており、医師としての視点だけでなく別の視点からの考え方も知ることができ、チーム医療の大切さが学べたと思います。レクやデイケアに参加する機会もあり、日々の診療だけではみられない患者さんの一面も知ることができました。

さらに、後期研修医では当直や研修後半からリエゾンを一人で担当します。自分ひとりで診療することには不安がありましたが、大学研修中に経験することができよかったと思います。バックアップ体制がしっかりとあるので、困ったときには相談することができ大変助かりました。その他にも研修医の勉強会(クルズス)が充実しており、受け持ち患者さんの診療だけではカバーしきれない分野の知識も得ることができました。

診療、勉強会と研修内容が充実しており、盛りだくさんの1年でした。研修中、同期にはたくさん助けてもらい、感謝しています。自分の力不足を感じることがたくさんあり、反省点だらけだなと思いますが、研修で学んだことを今後の診療に生かしていきたいと思います。