令和5年度研修医
専攻医
長澤 孝充
私は初期研修2年目の秋頃まで、将来の進路を決めかねていました。元々、精神科に興味はあったのですが、血液検査の結果のようにクリアカットに判断ができない部分の多そうな印象があり、そんな判断に迷うことが多そうな世界に進路さえ決めかねている自分が行って適切な判断ができるのだろうか、そんな不安がありながらも医局説明会に参加しました(コロナ禍のためオンラインでした)。医局説明会では北大精神科の魅力を存分に聞かせてもらい、説明会後には散々迷っていた割には意外とすんなりと迷いなくこちらにお世話になることに決めていました。少しでも興味をもった方は医局説明会に参加して頂くと、北大精神科医局の良さを感じられるのではないかと思います。
2年間の初期研修を市中病院で終え、3年目は大学病院で1年間じっくり臨床と座学(クルズス)で、たくさんの勉強する機会を頂きました。とにかくたくさんインプットできます。途中、インプットが多過ぎて、でもアウトプットの機会は無く、なんだか消化不良を起こしていたような気もしますが、自分で外来をやる機会を得た今になって、改めて大学でのインプットのありがたさを感じています。判断に迷うことはもちろんありますが、勉強していく中で様々な選択肢があることを日々学び、上司に相談しながら診断をつけていく面白さがあると思います。入局当初は不安な気持ちもありながらのスタートでしたが、気付けばあっという間に1年の研修が終わっていました。あまり良いことばかり書くと胡散臭がられるかもしれませんが、自分がお世話になったスタッフの先生方はとにかくみな人格者で素敵な先生ばかりでした。「こんな恵まれた環境で研修させてもらえてただただありがたい」と思っていました。繰り返しになりますが、精神科に興味のある方はまずは医局説明会、もしくは見学にお越し頂ければ「百聞は一見に如かず」、良さが伝わるんじゃないかと思いますので、ぜひご検討ください。