平成31年/令和元年度研修医

専攻医
青木 礼奈

私は2年間市中病院で初期研修を終えたのち、3年目の専攻医として北海道大学精神科神経科での研修させていただきました。研修開始当初は知識も少なく、ただ上級医の熱心なご指導や、クルズスで得た知識をもとに、懸命に仕事をこなしていたように思います。大学病院だけあって、一筋縄ではいかない症例も多く、疾患や治療法について実践的に知識を吸収することができただけでなく、日々一人一人の患者さんと向き合い、カンファで様々なご助言をいただき意見を交わす中で精神科医としてのありかたの土台を学ぶことができたように思います。また、デイケアやレクへの参加などを通して、患者さん病室外での姿を垣間見ることができ、退院後の生活まで思いをはせることの重要性を学ぶことができました。医師だけでなく、看護師やその他のコメディカルともコミュニケーションがとりやすく、様々な視点から意見をいただく中で、患者さんの疾患を治療するだけでなく、スタッフ一丸となって生活や人生そのものを支えていく姿勢の大切さも学びました。

学生のころから精神科を志望していたものの、初期研修医の時は精神科診療に触れられる機会が少なかったため、大学病院での1年間は、私にとって非常に有意義なものでした。2020年4月より、地域での精神科診療を開始して、昨年度北大で研修して本当に良かったと改めて感じております。同じように精神科を志す方は、是非見学にいらしてください!