平成26年度研修医
初期研修医
中村 悠一
私は平成26年度、初期研修2年目に、1年間のうち9ヶ月を北大病院精神科神経科で過ごしました。1年間を振り返ってみると、非常に中身が濃く充実した研修だったと思います。精神科臨床の極意や精神科医としてのキャリアを考える上で貴重な1年になりました。
精神科研修において何を重要視するかはそれぞれですが、一個人の見解として、「熟練者の診察に触れ診療スキルを習得すること」が重要であると考えます。この点において北大病院の研修は充実していたと思います。外来では初診を陪席し、患者の訴えと精神医学モデルとを照らし合わせどのように解釈していくのか、そのためにどのような質問を投げかけていくかを臨場感を味わいながら学ぶことができました。
また見聞きして学んだことを表現することや経験した症例を発表することも研修における重要な点であると考えますが、研修医の発表機会が担保されていることも北大精神科研修の特徴だと思います。上級医に指導してもらいながら入院患者の病歴を作成し、全医局員の前で発表する新患紹介というイベントでは、症例をまとめて発表する力や質疑応答に耐える力が身についたと思います。それ以外にも、週3回の朝カンファでは病棟担当患者の問題点や治療方針を発表し、クルズスでは講師陣によるレクチャーだけでなく研修医同士で互いに講義し合うなど、多くの発表の機会に恵まれています。
この他にも多くの経験を積むことができましたがこのスペースには到底書ききれないため、興味のある方は見学にきて北大精神科の雰囲気を肌で感じて下さい。指導熱心な諸先輩方が歓迎してくださることでしょう。