平成25年度研修医

後期研修医
山本 順子

私は弘前大学を卒業後、小樽で2年の初期研修を経て、後期研修医として北大精神科に入局しました。私は心配性な性格で、北大のことは何もわからなかったので初めはとても不安でしたが、オーベンもコメディカルの皆さんも親切にして下さったので安心しました。また、初期研修医として入局される先生が多いため、後期研修医として入局するのも不安でした。後期研修医だと当直業務を任されること、秋頃からリエゾン(他科への往診)を一部担当することが大きな違いです。慣れないうちはそれなりに苦労もありましたが、個人的には大学にいるうちに当直やリエゾンを経験できたことは今後の自分にとってよかったと思っています。初期でも後期でもそれぞれ利点はあると思うので、あまり気にする必要はありませんでした。

週2~3回外来で新患の予診を担当し、病棟の患者さんを平均7~8人担当させていただき、時折レクやデイケアに参加するというのが研修医の主な仕事です。病棟の患者さんはそれぞれ違う主治医と一緒に担当医として診療させていただくため、たくさんのオーベンの診療を近くで経験できることは非常に勉強になりました。大学で1年間、様々な診療スタイルを学んだ上で関連病院に行くことができます。また、北大精神科の特色としては、1年の間に統合失調症、気分障害、認知症、てんかん、精神療法、リエゾン、児童精神、脳波、画像診断などのクルズス(講義)を各専門のオーベンから一分野につき8~10回に渡り受講し、基礎を作ることができます。実際に臨床を経験しながら座学の知識も身につけることができるのは、大学ならではの利点だと思います。

1年を振り返り、とても充実していたと思います。春からは関連病院でこれまで学んだことを活かしつつ、更に経験を積んでいきたいと思っています。