21世紀に入り、世の中の変化のスピードはますます速くなり、私たちの脳(こころ)が対応できる処理能力を既に超えていると言われています。そんな中、ストレスに曝されてこころの不調を訴える方々がますます増え続けています。ストレスによる不調は必ずしも精神的な側面だけではなく、身体面の不調として現れることもしばしばです。そのような心身の不調を的確に診断して、適切に治療することが精神科神経科の役割です。
精神科神経科は、精神科各領域で全国トップレベルの治療水準をもつ医師グループが熱意と優しさをもって日夜治療にあたっています。統合失調症、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、摂食障害、社交不安障害、てんかんなどの疾患の診断と治療は全国に誇れるレベルにあると自負しております。セカンドオピニオン外来も行っておりますので、現在医療機関で治療を受けておられる方につきましても、主治医とご相談の上、利用していただければ幸いです。
大学病院であるという性質上、医学生やメディカルスタッフ学生、研修医の実習教育も併せて行っていることをあらかじめご了承下さい。実習教育は、教科書などで系統的に学習した知識を実践の場で応用するためのステップとして大変重要です。最高レベルの診断と治療を学生や研修医に目の当たりに体験させることは、医療者の育成のために最高の教育機会となります。
私たちは北大精神科神経科において最高の診療、最高の教育ができることを誇りに思っていますし、そのことによって質の高い、素晴らしいメディカルスタッフや医師が育ち、北海道内ひいては日本の精神科医療のレベルアップに貢献し、精神障害に苦しむ多くの方々の回復に還元されることを確信しております。